アメリカ議会で大麻ビジネスの銀行業務法案が可決後(2019)、西海岸の一部のITワーカーや起業家はハイな状態に!? |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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アメリカ議会で大麻ビジネスの銀行業務法案が可決後(2019)、西海岸の一部のITワーカーや起業家はハイな状態に!?

マリフアナ青春治療〜大麻はそんなに悪いのか!?

 

 

■大麻で稼いだ現金を屋根裏に隠す!

 

 皆様はNetflixにて日本語吹き替え版まで登場している『ハイ・ライフ(原題:Disjoint)』というドラマをご存知だろうか? このドラマは、あの『タイタニック』にも 出演した女優である、キャシーベイツらで構成される豪華出演陣によってアメリカの大麻販売店の日常が描かれたドラマだ。以下ネタバレとなってしまうかもしれないのだが、このドラマ内で はドラマ内の大麻販売店において以下の描写がある。
 まず前提として当時(筆者が原稿を書いている今日時点ではこれから述べることが生じかねない法律制度はまだ存在している)アメリカにおいては、大麻販売の事業活動から生じる収益は現地の銀行に預けることが出来なかった。さらにはアメリカ特有の州法と連邦法の矛盾から、大麻販売店を置く州法には完全に準拠した経営方針を取っていても、連邦法では大麻そのものが違法ということで、様々な『わけのわからない事態』が生じることとなる。
 これらの法律的矛盾や制約から、ドラマ内に登場する大麻販売店の利益から生じた現金を屋根裏に隠す、という描写がなされている。当然それでは経営的にも常識的(日本、アメリカ共通の認識のもとでの常識的)にも、余りにもリスク管理ができていない。その指摘をMBAホルダーであるトラビスが、大麻販売店トップである主人公のルースにすることとなる。そして以上の現金だけが増え続けるという事象に対するリスクヘッジとして、当該事象によって貯め込んでしまった現金でルースの『墓石』を購入しようと検討していた。ところがそのキャッシュアウト直前、連邦政府が駆け付けてしまい、せっかく苦労して貯め込んだたくさんの収益は、日本の税務署さながらの『モッて行き方』をされてしまうというトラジェディだ。
 以上はドラマ内でのメタファーだが、同じような環境に置かれたとしたら皆様は大麻事業に乗り出そうと思えるだろうか? 少なくとも筆者には無理だ。筆者的には、それなら国家のバックアップという点では少し不利になっても障壁の少ないカナダで起業しよう、と思ってしまうだろう。

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工藤 悠平

くどう ゆうへい

実業家/投資家

1986年生まれ。青森県むつ市出身。実業家。投資家。早稲田大学大学院会計研究科(英文学位: MBA)修了後、事業再生コンサルタントを経てカナダへ移住。カナダ政府、難民保護課勤務『マリフアナ青春治療』が初著書。

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  • 工藤 悠平
  • 2020.03.27